だから、銀歯は… シェードって難しい
補綴物を技工士さんに作ってもらいます。
そこで、適切に歯の色を技工士さんに伝える必要があります。
そのひとつに、写真を撮影してその画像データを見てもらうことをおこなっています。
ただ、普通に撮影下だけでは、誤差が生じてしまいますので、
カラーマッチングツールなども、活用しております。
今回は、シェードに関したケースです。
[speech_bubble type=”drop” subtype=”R1″ icon=”DA3.png” name=”衛生士 さん”] 先生、シェードC3かC4なんですけど~ [/speech_bubble]
[speech_bubble type=”drop” subtype=”L1″ icon=”Dr-ques.png” name=”Dr”] え~ [/speech_bubble]
[speech_bubble type=”drop” subtype=”L1″ icon=”Dr-ques.png” name=”Dr”] うーん、確かにC系かなでも? [/speech_bubble]
[speech_bubble type=”drop” subtype=”R1″ icon=”DA3.png” name=”衛生士 さん”] そうなんですよ [/speech_bubble]
[speech_bubble type=”drop” subtype=”L1″ icon=”Dr-ques.png” name=”Dr”] ちょっとまってよ [/speech_bubble]
[speech_bubble type=”drop” subtype=”L1″ icon=”Dr-ques.png” name=”Dr”] 銀歯が入っているからだよ [/speech_bubble]
[speech_bubble type=”drop” subtype=”R1″ icon=”DA7.png” name=”衛生士 さん”] そうなんですか? [/speech_bubble]
[speech_bubble type=”drop” subtype=”L1″ icon=”Dr-smile.png” name=”Dr”] じゃー、銀歯取ってみようか [/speech_bubble]
[speech_bubble type=”drop” subtype=”R1″ icon=”DA7.png” name=”衛生士 さん”] ほんとだ、シェードが A系になりました[/speech_bubble]
[speech_bubble type=”drop” subtype=”L1″ icon=”Dr-smile.png” name=”Dr”] これで、本来のシェードがわかってよかったね [/speech_bubble]
[speech_bubble type=”drop” subtype=”R1″ icon=”DA2.png” name=”衛生士 さん”] よかったです(^^♪ [/speech_bubble]
[speech_bubble type=”drop” subtype=”L1″ icon=”Dr-smile.png” name=”Dr”] シェードを取るときには、こんなものも使って技工士さんとのやり取りをしています [/speech_bubble]
[speech_bubble type=”drop” subtype=”L1″ icon=”Dr-smile.png” name=”Dr”] シェードテイキングって難しいんですよ [/speech_bubble]
VITAのシェードガイド
当院で使用しているe-maxなどのブロックがこのシェードを基準で販売している事が大きな理由です。
下の写真のように16種類に色分けされています。
その中でA系、B系、C系、D系に大きく別れます。並び方はこのA、B、C、Dの色調のタイプ順に並べてあります。
A系は、色調的には赤茶色が色調のベースです。日本人の多くの方はこのAタイプです。A系はオレンジ、という印象です。
B系は、色調的には赤黄色が色調のベースです。白人に多く、黄色が主となるため、A系に比べ淡い色味に感じられます。B系は黄色という印象です。
C系は、色調的には灰色が色調のベースです。グレー系の色相を持ち、かなり暗い印象です。
D系は、色調的には赤灰色が色調のベースです。D系はD1は無く、D2から始まります。赤みを帯びたグレー系の色相を持ちます。
下の写真は、色調のタイプ別でなく、明度順(明るさ順)に並べると違った順番になります。
明るい順から、B1、A1、B2、D2、A2、C1、C2、D3、A3、D4、B3、A3.5、B4、C3、A4、C4、となります。
これだと、はっきりしませんが、
グレースケールにしてみると
これだと、わかりやすいですよね。
このシェードの中で日本人はA2からA3の範囲に大体入ります。
見た感じでは、あまり白く無いと思うかもしれませんが。
基本的に日本人の歯はもともと黄色っぽいです。欧米人の白い歯に憧れるでしょうが、
日本人はエナメル質が薄く中の象牙質の色が透けてみえるので、黄色っぽい色に見えてしまいます。
(象牙質は黄色なので)
ではなぜ欧米人が白っぽいのか、エナメル質の層が厚く、中の象牙質が透けてみえないので白く見えるのです。
色には、『明度』『彩度』『色相』があります。
これを認識することは、とても大切です。
『明度』はセラミックなどの色を合わせる場合に、非常に重要です。
被せた物が浮いて見える場合は、明度の違いが原因となっていることが多いです。
シェードを合わせるには歯列への調和が最優先であるため、シェードテイキングでは、まず『明度』から確認します。
一般に『暗い』ものは色が濃く、『明るい』ものは色が薄く見えます。
『彩度』は、色の”濃淡”を表現します。
色の濃さとは、例えば黄色とオレンジ色を比較した場合、黄色は彩度が『低い』、オレンジ色は彩度が『高い』と表現します。
色が薄い場合に『彩度が低い』色が濃い場合に『彩度が高い』ということです。
例えば、A系では彩度が高いほど(数字を大きいほど)色は濃くなります。
『色相』とは、色の種類を表す際に用います。
VITA シェードでは、A系、B系、C系、D系が、色相です。
『明度』『彩度』『色相』少し、分かりましたか?
ちょっと分かりづらいですよね。
投稿日:2015年6月20日 カテゴリー:審美歯科, 虫歯治療