虫歯、取り残さない!削りすぎない!
こんにちは
虫歯治療で歯を削る時に、どこまで削るか?
手指の感覚を頼りにあらかた軟化部を削除します。
ここで手指の感覚だけで虫歯を取ると虫歯は残ってしまいます。
それから、う蝕検知液を滴下して染色し、
染色が無くなるまで、削除・染色を繰り返します。
ただ、う蝕検知液には種類があります。
左が最近の日本歯科薬品のカリエスチェック
右が従来からあるクラレのカリエスディテクター
カリエスディテクターは1%アシッドレッド52のプロピレングリコール液で、
う蝕象牙質を染色するのだが、健全象牙質も淡いピンク色に染まってしまいます。
この淡いピンク色の部分には細菌は確認されないとの報告があります。
今までは、術者の感覚で判断していました。
しかし、新しいう蝕検知液(カリエスチェック)、溶媒にプロピレングリコールに代わって
分子量の大きなポリプロピレングリコールを採用し、内層の混濁層は
染色されなくなりました。
これで安心して虫歯の除去が出来ます。
また、健全象牙質まで削ってしまうと、
象牙細管が開口してしまい、象牙細管液の浸出により、
接着阻害、接着耐久性低下の原因となってしまいます。
カリエスチェックでう蝕を除去した場合により残される
う蝕象牙質第2層は、象牙細管が閉鎖している為、
象牙細管内液の浸出による悪影響がありません。
虫歯、取り残さない!削りすぎない!
このためには、う蝕検知液の使用が必須ですね。
これで安心ですね!
投稿日:2014年12月13日 カテゴリー:虫歯治療