お知らせ

親知らずが、歯並びを…

現代の人は、顎が小さくなってしまった為、
親知らずがきれいに萌出できない場合があります。
その場合、顎の中に完全に埋まっている場合、
少しだけ、頭を出している場合など
色々な状態があります。
今回は、頭は出ているが、萌出するスペースがない為
手前に倒れた状態で、生えています。
この状態ですと、手前の歯との間に汚れが溜まりやすく、
虫歯を作ってしまう可能性が高くなってしまいます。
また、歯周病にもなりやすい状況です。
しかも、手前の歯に接触している為
手前の歯を前方へ押してしまい、
前歯の歯並びが乱れる原因の一つになってしまいます。

親知らず術前

親知らずパントモ
親知らず説明

こんな状態では、普通には歯は抜けません。
ぶつかっている部分を切り取ってから、歯を抜きます。

 

親知らず抜歯後

親知らず術後

無事に抜けてよかったです。
術中痛みもなく、神経も傷つけることなく、抜けました。
今回の手術時間は、5分でした。
常に、手術時間は短くするよう心がけています。
手術時間の短縮は予後にかなり影響します。
術後の疼痛、腫れなど、できるだけ侵襲の少ない手術が必要です。

投稿日:2015年6月6日  カテゴリー:口腔外科