お知らせ

酸蝕症 飲食物が原因の場合

酸蝕症は、さまざまな原因によって起こります。
口の中に入ってくる酸ですが、
飲食物由来の酸には、クエン酸・リン酸・リンゴ酸・フタル酸などがあります。
これらは、清涼飲料水、果物、酢、アルコールに含まれます。

ちなみに、清涼飲料水ってなんでしょうか、
食品衛生法の定義によると
「乳酸菌飲料・乳及び乳製品を除く、酒成分1容量%未満の飲料」と定義されているそうです。

一般的には

   ・「清涼感を与え、ノドの渇きを癒すのにもっとも適した飲料」

・「炭酸飲料・コーヒー・果汁・ウーロン茶・紅茶等の茶系飲料・ミネラルウォーター等の総称」

・「開封すればすぐに飲めるノンアルコール飲料」
この清涼飲料水には、クエン酸かリン酸が含まれます。
クエン酸の方が強い酸蝕能を示します。

一般的な飲料のpHですが
各種飲料のpH

夏によく飲まれる事の多い、スポーツドリンクですが、
すごく健康的なイメージがありますが、
pHが低く、糖分が多く含まれている為、酸蝕や虫歯の原因になります。

また、10%オレンジジュースが100%オレンジジュースよりpHが低いのは、
単純に薄めただけではまずいので、酸や糖分を加えているからです。

歯は、pHが5.5~5.7以下になると溶け出します。

つまり、pHが5.5~5.7以下の飲料は歯を溶かしてしまいます。
上記の表では、牛乳、缶コーヒー以外は酸蝕や虫歯の原因となります。
しかし、缶コーヒーは、糖分が高いため虫歯の危険度が高まります。

何気なく飲んでいるものが、
酸蝕症の原因になっているので気をつけましょう。

投稿日:2015年11月26日  カテゴリー:予防歯科