Carl Zeiss 手術用顕微鏡
当院で使用している、顕微鏡はCarl Zeiss製です。
Carl Zeissは、現在、プラネタリウムや望遠鏡、双眼鏡、顕微鏡などの、光学機器の会社です。
日露戦争の日本海海戦で東郷平八郎元帥が使った双眼鏡がカール・ツァイス社なんです。
この双眼鏡により、東郷平八郎が幾多の海戦を勝利に導いた双眼鏡として有名ですが、ツアイス製双眼鏡は当時では、まだ珍しかったそうです。
1953年に顕微鏡が作られ、歯科では1954年に初めて使用されたそうです。
その後、耳鼻科、眼科、脳神経外科など、医科では顕微鏡は普及していきましたが、
歯科では、なかなか普及せず、全国の普及率は、2~3%程度だと報告されています。
講演の内容でですが
通常の歯の根の中からの治療(歯内療法)では、治癒しない場合、
外科的根管治療という方法があります。
この方法では、治療が困難なケースにも対応できます。
次の講演では、DDT(ダブルドライバーテクニック)という方法
これは、歯の中に入っている、メタルコア(根の中に入っている金属の土台)を除去する方法です。
これにより、歯の切削量が減り、歯根破折の恐れが激減します。
次の公演では、MTAに関する話や、endo由来なのか、perio由来なのか?
根尖孔外感染の話でした、通常、根の中をきれいにすれば
根の先の病気は治癒するのですが、根尖に細菌が残っている為に
治癒しないという話でした。
最後の公演では
この本の著者でした。
通常の顕微鏡治療では、ミラーテクニックという方法を使うのですが
Micro Endoscopic Techniqueという方法では、可能な限り
Pico Moraの機能を最大限に発揮し、直視での治療を行う方法です。
当院で使用している顕微鏡と同じものです。
また、マイクロクラックにより、虫歯が進行するということでした。
この小さなカリエスを除去するには、特殊な器具が必要です
いま現在では0.7mmのものが最小ですが、0.2mmのものが今後発売されるそうです。
発売されれば、すぐに購入し使用したいですね。
投稿日:2015年6月13日 カテゴリー:マイクロスコープ